映画 バトルランナーを視聴した

最後に観てから30年近くは経っているSF作品、バトルランナー(1987年)を本当に久しぶりに観ました。
アマゾンプライム(399円)での視聴です。


原作はリチャード・バックマン(スティーブン・キングの別名義)で、本作はアマプラでは字幕版と吹替版の両方があったのですが、主役がアーノルド・シュワルツェネッガーなら玄田哲章さんの声じゃなきゃな! ってことで吹替版のを観ました。


舞台は2017年のアメリカということで、当時は21世紀はすごい未来と考えられていたことがよく分かりますが、その未来未来した2017年もとうに過ぎ去ってしまいましたね。

本作での2017年では世界経済が崩壊してしまっていて、その社会不安に対する徹底的な治安維持のため、警察による独裁政治が行われています。
物資が不足していることによる民衆の不満のはけ口を、過激なTV番組に求めるということが日常的に行われており、
主人公のベン・リチャーズ(アーノルド・シュワルツェネッガー)もまた、不満を募らせる民衆のはけ口として政府に利用されます。

彼は、冤罪による投獄と、脱獄による咎で、「重犯罪人の公開贖罪、処刑、または刑の赦免」を実施する「ランニングマン」というTV番組に強制的に出演させられて、丸腰のランニングマンとして、特定エリア内で、複数の処刑人「ストーカー」の手を逃れながらエリアを脱出することに挑戦させられるのですが、果たして……


という感じのストーリーなんですが、とても面白かったです。シュワちゃんらしさを活かしたアクションたっぷりでした。

それで、本作はSF作品なので、様々な未来予測が行われているのですが、例えば、音声認識で家電を操作することなどは現実でも実現しましたし、本作に出てくるマスコミの「フェイク」加工とその放送も残念ながら見事に実現してしまっています。

ちなみに現実の2019年では、マスコミは必ずしも自国政府の腰巾着ではなく、別の利害によって事実を捻じ曲げた「フェイクニュース」として報道していることが一般的になっているようです。
1987年の当時、ほとんどの人は、21世紀のマスコミは、かつてなく自分の利害だけを追求していて、そのフェイクは、インターネットで民衆によって暴かれる、だなんて予測できなかったと思います。私自身もまさかここまでマスコミが「マスゴミ」と揶揄されるほどの組織に成り果てるとは夢にも思いませんでした。


話を本作に戻すと、
TV番組「ランニングマン」は、かなりゲスい内容ながらも、ショーとしてはとてもよくできていて、個性豊かで残虐な「ストーカー」みたいなのはきちんとキャラが立っているので、もっと現実のTVでもこういう要素をうまく取り入れるべきだと思いましたねw
「ランニングマン」に比べたら、今の日本のTV番組なんてつまらなくてしょうがないですよ。どうせくだらない番組を作るのなら、もっと視聴者が熱狂するような内容にすべきだろうに、と私はつくづく思いました。


セリフ回しはさすがはハリウッド映画で、シュワちゃんが敵に発する発言は皮肉が効いて最高です。アメリカだなーと思いましたw


という感じで本作を星10個満点で評価するなら、

☆☆☆☆☆☆☆☆☆

となるでしょうか。
本作で一番目立つのは、もちろん主役と悪役のアクションでしょうけど、民衆がマスコミによって左右されまくるのが現代社会に対する警鐘となっていて、単なるフィクションと済ませられない感じなのがポイントですね。
現在は、一部の国を除いて、事象に対する多角的視点をインターネットが与えていますが、もしインターネットまでもが今のマスコミみたいになってしまったとき、我々民衆はどうすべきなのか、どうやって「本当の事実」を知るのかを考えてみるのも必要なことだと改めて思ったりしたのでした。

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