漫画 アヴァルト 全6巻を読了した

皆さんこんにちは。eの人@マジでシンギュラリティ5秒前(MS5)です。


古くから、といっても前世紀のことではありますが、SFはもうネタ切れで新しい発想はもう出てこないと言われています。
確かに大まかなところでは、ネタは出尽くしている感がないでもないです。

でも、現在、新作として売られているSF作品の全てが手垢の付いた古臭いものばかりかというとそうでもないです。

本作「アヴァルト(リンク先はamazon)」も、大枠では、「AIの暴走と世界の破滅」という、それこそ手塚治虫の「火の鳥」の未来編でとっくに語られていることではあります。

でも、古臭いかというと、私はそうは感じませんでした。
いや、本作はMMORPGの世界をベースにしているので、新しいというには抵抗があるかもしれませんが、「AIがシンギュラリティに到達して」という部分は今時の観点になるかと思います。


主人公はスペースコロニーで勤務していたが、とある事情で最後の就寝から1万年後に目覚める。そしたら地球上が西洋の中世時代、しかも、MMORPGの中世時代みたいな世界になっていて、そこでの人間はまるでゲームキャラのように暮らしている……が、なぜかギリシャ神話の彫刻みたいな神「アヴァルト」に人類は蹂躙され、支配されている、というもので、この鍵となるのが、AIのシンギュラリティになっています。


SFというジャンルでは、人間のキャパシティを遥かに凌駕した技術はたいてい人間に害をもたらすものですが、やはり本作も同じです。
AIと言う存在は、もともとは人間の思考や行動を肩代わりする便利なもののはずですが、暴走によって人間に牙を剥きがちで、
結局はAIと言えども狂暴な人間という種族を起源としているからこそなんだろうな、と思います。

いや、人間の愚かさをAIが完璧に補うからこそ人間に牙を剥くというのが正解なのかもしれませんが……


世界の異様な変容の原因に気づいている主人公、
MMORPGの世界観で生まれ、その世界観の中で生きているが、正真正銘の人間の子供、
神から追放された元女神、
が中心となって、暴虐の限りをつくすアヴァルトを倒す旅に出るが、いったいどうなるのか……


本作は全6巻で、読み応えはありましたが、6巻よりもっと続くと思っていたので拍子抜けした感はあります。
でも、変な打ち切りENDではなく、きちんとしたエンディングを迎えているので、安心して読める作品です。


やや古臭い、型にはまったようなありがちな中世風RPGの世界なのに、それが未来の地球のリアルという狂気……
そのギャップに、読者は言いようのない戦慄を覚えると思うし、今から数十年後?には必ず発生するであろうと言われるシンギュラリティでは本当に何が起こるか分からないという「漠然とした不安」を自覚しつつ、本作を堪能できることと思います。


本作の作者さんは「怪物王女(リンク先はamazon)」の方と同じで、人や怪物の胴体を刃物でジャッと真っ二つにする独特の描写はこの作者さんならではのものです。
怪物王女が好きな人はもちろん、「AIのシンギュラリティ」がしでかしてしまうこと、に興味がある方は一読の価値ありです。


まあ、個人的には女神キャラ「シノア」のおっぱ(グエッ)


以上ですw

あ、あと、スパゲッティとうどんの認識が変わると思いますのでご注意をw

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