以後囲碁でGo! 21子 漫画 碁娘伝を読了した

           ペイルライダー・オブ・レイワ
皆さんこんにちは。eの人@蒼馬通勤者です。(通勤イメージ(タロット:死神))

私は漫画を読むのが好きなので、囲碁についても漫画をamazonで探しているのですが、やはり将棋と比べたら出版数がかなり少ないです。

でも、検索ワードをあれこれ変えながら探してみると、見つけられないこともなく…

という感じで見つけたのが諸星大二郎さんの「碁娘伝」です。(リンク先はamazonです)

舞台はかつての中国、時代は、作中に「汝州刺史」という言葉が出てくるところから、隋代(A.D.581~618)から、明代(A.D.1368~1644)のいずれかですが、19路盤の囲碁が唐(A.D.618~908)の時代に入って急速に発展したとWikipediaにあることから、今作もそのあたりのような気がします。


主人公は、おそらく20代と推測される若く麗しい玉英と名乗る女性で、とにかく碁が強いのが彼女の第一特徴です。しかし王様に召し抱えられた棋士ではなく、在野で神出鬼没し、巷では妖怪とすら扱われることがあります。

それと、職業的にはどちらかというと棋士というよりは、剣客・刺客というのが勝っており、囲碁はどちらかというと嗜みに近い感じでもあります。

でも、玉英が人を殺めるのは、かつての自身の恨みを晴らすためだったり、不義を働いた者たちへの天誅だったりと、こちらもお金のためにというわけでもなく、結局のところ、どうやって生活資金を得ているのかよく分からないので、まるで彼女の生き方は仙人・仙女のようです。


剣でも囲碁でも腕の立つ玉英は、何かと敵に狙われ、囲碁の対局中でさえ大勢の敵に周りを囲まれて絶体絶命のピンチに陥るのですが、まるで囲碁のような布石であらかじめ策を講じており、読者はその彼女の手腕の鮮やかさを何度も目にすることとなるでしょう。


作者の諸星さんの作品の作風は、派手な展開や今風のものはほとんどありませんが、地に足のついた展開なので、読者は安心して楽しめると思います。時代劇のような王道展開でもあるのですが、マンネリというわけでもないので、たとえば本作1つにしても、どこかで読んだような話とは思わないはずです。物語として楽しめる要素をしっかり持った作風と言えるでしょう。


なお、本作では、囲碁の詳しい定石(とその解説)は出てきませんが、シチョウ、コウ、セキと言ったお馴染みの用語やそれに因んだ話が出てきます。なので、少しでも囲碁をかじっていればなお楽しめるでしょう。逆に玄人の方にはやや緩い囲碁漫画と映るかもしれませんね。


とはいえ、項羽と劉邦、三国志や西遊記のような中国(を舞台にした)文学が好きなら、本作もきっと同様に楽しめるでしょう。日本の時代劇とはちょっと趣の異なる時代劇をどうぞ堪能してみてください。

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