アニメ ハクメイとミコチを視聴完了したっぽい

平均身長が私たちの1/15~20ほど、というこびと族と、通常の大きさの動物たちが一緒に生活しているアニメ、ハクメイとミコチをアマゾンプライムで全12話+1話を観終わりました。


いやー、よかった。素晴らしかった。
私は先に漫画原作を読んでいたので、すでにこの作品の素晴らしさは知ってたのですが、アニメの出来もとても良くて(漫画のイメージそのまま!)、最高だな! と思いつつ視聴したのでした。


舞台は「マキナタ」という、周りを山に囲まれたような平和な国内です。

主人公のハクメイとミコチは、どちらも女の子の人間のこびと族で、身長はどちらも同じ、約9cmほど。もっとも、同じ種族の人たちはほとんど同じ身長のようです。

彼女らはマキナタの緑豊かな山の中腹の巨木内に居を構え、同居生活をしています。
それぞれに仕事を持っていて、落ち着きもあることから、どちらも10代後半から20代前半……あたりではないかと推測します。


物語としては、彼女らと、彼女らと関連する人々との交流がメインで、じつにほのぼので平和的です。
もちろん、物語なので、なんらかの「出来事」は発生するのですが、それもほのぼのとした感じで解決されていくので、実に安心して視聴することができます。


この作品の見どころは、この不思議な可愛いらしい世界での衣食住について、それと動物たちを含めた人間関係の深い考察に集約されると思います。

この世界の一番の特徴は、人間(こびと族)は、食物連鎖の頂点ではない、ということです。
動物の大きさは私たちの世界と変わらないので、ねずみでさえも、こびと族よりも大きかったりします。

動物たちは、普通に肉も食べるので、こびと族も捕食しようと思えばできるのでしょうが、ここでの動物は文明が十分に発達しているためか、どうやら「知性」を持つ生き物については捕食しない、という慣習があるのでしょう。
これを裏付けるものとして、例えば物言わぬ「魚」はマキナタの住民の明確な食料となっています。


マキナタでは、貨幣経済が成り立っているため、貧富の差もあるはずですが、スラム街はなく、その点もほのぼのしています。尤も、ややアウトロー気味な人々が住む館もあったりはしますが、警察がないくらいなので、街の安全はほとんど常に確保されていると言っていいでしょう。

ハクメイとミコチは、市街地ではなく、山に住んでおり、暮らしぶりからも「お金持ち」ではないものの、赤貧洗うがごとし……でもなく、ほとんど中流に属するようです。
あえて彼女らの収入を日本円で言うなら、ハクメイもミコチも1ヶ月の収入はそれぞれ約10~15万円、高くても20万程度(月により異なる)なのではないかと推測します。なので、あまり贅沢はできないけど、そこそこ好きなものを食べて飲み、たまには外食をして、遊びのために遠出もできる感じです。
彼女らは特に経営等の野望もないため、お金を稼ぐことにまったくギラギラしてないのもいいです。
というか、こびと族のほとんどはそんなにお金に執着していないようです。


元気で力仕事大好きで少し男っぽいハクメイと、お淑やかな中にも強い芯を持ち、料理上手歌上手で裁縫上手なミコチの相性はばっちり、というのも最高です。またどちらも女子で男女関係でもないので、これがまたうまい具合にほのぼのした生活に繋がっています。

まあ、これはもう理想ですよね。目を剥いて争うような出来事もなく、さりとて退屈でもない、それぞれに個性を持った人々(動物含む)との楽しいやり取り。
私たちの世界の人間も、こびと族くらい小さいなら、これほど、世界を喰いつくさんとするほど貪欲かつ狂暴にならずに済んだのか、もっと謙虚に地球の自然の一員として過ごせたのか……この作品を観ていると、いつもそう思わされます。


この作品のキャパシティは何気に大きく、平和なマキナタ国の外では、「盗賊」等の敵がいて、「戦闘」が起こる、という危険な世界が広がっているようなので、舞台がそこに移れば、さらに物語は大きく広がる可能性があります。
血沸き肉躍る展開もあったりすれば、さらなるファンの獲得も可能……?

でもそれを作者さんがそれを望むかどうか。私たちの世界からすればマキナタのような世界は実に稀有なので、むしろその稀有な世界を描き続けることを望むだろうと思うし、私もそれでよいと思います。


という感じでこの作品を星10個満点で評価するなら、

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

となるでしょう。まあ、でも大人しい作品構成なので、人によっては地味だなぁと思われるかと思います。それでも丁寧に作られた各話を観て、低評価を付ける人はほとんどいないような気がします。


余談ですが、ハクメイは東方Projectの「霧雨魔理沙」、ミコチは同作の「博麗霊夢」を少しだけ彷彿とさせます(disっているわけではないです)。
なので、「レイマリ」が好物という人なら、この作品がドストライクになることは間違いありません。ので観てみてください。

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック