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zoom RSS 映画 エレファント・マンを視聴したんと

<<   作成日時 : 2018/12/01 14:54   >>

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先日のブログで「弦楽のためのアダージョ」のリンクを張りましたが、wikipediaで曲のことを調べていたら、この映画で使われていることが分かったので、ゲオでDVD版を借りて観てみました。

今回の映画は、エレファント・マン(1980年)です。


先天性の骨格および皮膚異常疾患のため、見た目がかなり奇異な青年男性の生き様を追っていく、全編モノクロ作品です。


ストーリーは、
19世紀後半のイギリス。幼少期に骨格と皮膚の異常疾患が始まり、そのせいで奇異な姿となって、見世物小屋でその自分の姿を見せ物にさせられていた、エレファント・マンこと「ジョン・メリック」。
彼は、その見せ物のことを耳にしたトリーブス外科医と出会い、ロンドン病院に連れて行かれる。
ジョンは、興行師に日々酷い仕打ちを受けていた事と、劣悪な生活環境による気管支の疾患により最初はまともに話せないほどだったが、トリーブスの真っ当な対応に少しずつ心を開き、やがて通常の人間と変わらないコミュニケーションを取るようになっていく…

というものです。


モノクロ映画の「イレイザーヘッド」の監督、デヴィッド・リンチの作品ということで、イレイザーヘッドで出て来た音響や映像のテクニックがこの作品にも生かされていました。

音響では、生活音あるいは雑音がことさら強調されていることによって臨場感を増していたし、映像ではモノクロによる19世紀の時代感と、ジョン・メリックに対する特殊メイクと正確な時代考証に基づく登場人物の服装や室内や小道具によってリアリティを感じさせられました。


特殊メイクの仕方は、イレイザーヘッドのやり方がそのまま踏襲されている印象でした。というより、その技術が今回の映画でしっかり生かされた、という感じです。


額から過剰に飛び出た瘤のような固まりと、ただれのような顔面の皮膚の弛み、下手な彫刻作品のような肥大した動かせない右腕のインパクトと、おびただしい過剰な襞のような背中の皮膚という、あまりにも健常な人間と違うビジュアルによって衆目を避けることはどうしても難しく、ロンドン病院に保護された後も、幾度となくトラブルに出会ってしまう悲惨なジョン。

しかし、穏やかで素直で思慮深いジョンの性格は、どこにいても結局見せ物になってしまう境遇ではあっても、結局は彼自身を救う事につながったようで、その点は観ていてほっとしました。

ジョンは、自分自身の境遇に悲嘆しつつも、強い怒りや恨みや絶望に溺れず自暴自棄にならず、いつでもあるがままを受け入れようとしていて、その生き方は私に強い感銘を与えてくれたような気がします。


それと、ロンドン病院の院長の、「彼はどんなに壮絶な人生を歩んできたのか、想像もつかない」という内容の言葉をトリーブス医師に話すシーンはとても印象的です。院長がジョンを「奇異なモノ」として第三者として冷たく眺める立場から、「同じ人間として」、ジョンを思いやり、親身になる立場に変わったように感じられて、私は感動を覚えました。


この映画では、「エレファント・マン」の存在を巡って、「善」の人達と「悪」の人達の行為の対比がよく目立つのですが、善の引き立てには悪の存在が必要との監督の意識が感じられました。まあ、悪というよりは、自らの欲望とか劣情に忠実なクラスターとでも呼べる存在であり、だからこそ、エレファント・マンの保護に意味が出て来る、という感じです。


ちなみに、エレファント・マンこと、ジョン・メリックは実在の人物で、本名はジョセフ・メリックです。
彼がロンドン病院に保護されていたことも事実で、そのドキュメンタリー映像が、借りて来たDVDの特典メニューに含まれていました。そのドキュメンタリーの中で、ジョセフ・メリック本人の骨格標本を見れるのですが、なるほど、トリーブス(本名はトレヴェス)医師が「治療は不可能だ」と言った意味がよく分かります。

ジョセフ・メリックについての解説はwikipediaでも確認できます。
彼の「奇異な見た目」の写真も載っているので初見の人は少しびっくりすると思いますが、気になる方は読んでみると良いかと思います。

ジョセフ・メリック(wikipedia)


という感じで、この映画を星10個満点で評価するなら、

☆☆☆☆☆☆☆☆☆

というところになるでしょうか。私はこの映画を観て、たぶん歳のせいで涙腺が弱くなったからだと思うのですが、何回か涙を流してしまいました。人によっては、え、泣くとこあった? と思うかもしれませんが。彼の境遇とか人々との触れあいに心を動かされて、ということもあったと思いますが、何より映画の作りによるところもあったと思います。
事実とは違う脚色が含まれた部分もありますが、ドキュメンタリー作品ではなく、「映画」として監督が作り込んだからこその感動も多分にあったように思います。

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