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zoom RSS レ・ミゼラブルを読了した

<<   作成日時 : 2018/02/21 22:31   >>

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題名だけなら知らない人はいないこの作品、私も題名は知ってましたが、実は小説・演劇・アニメ・漫画、いずれも目を通したことがなく…、今回初めて小説の形で読んでみたのでした。

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19世紀と言えば、前世紀に起こったイギリスに端を発する産業革命により、世界の人々の生活が劇的に変化していく時代です。さらにこの作品の舞台であるフランスでは、18世紀から19世紀にかけて王制、共和制と帝政が揺れ動く波乱の時代で、この作品はその時期にスポットが当てられています。

主人公のジャン・バルジャンは、その波乱に巻き込まれて…というよりは、この時代の未整備なところのある行政によって19年も牢獄で過ごしてしまいます。

それと、福祉もこの時代ではまだまだ未発達で、それが奇しくもすでに50代になっていたジャンと薄幸の少女コゼットの出会いにつながります。

現代から見ると、まだまだ発展途上な政治・行政の在り方が、この作品の成立を確かなものにしたのは間違いないでしょう。


この作品の見所は、いろいろとメーターを振り切った登場人物の存在とその行動に集約されます。

とことん聖人なミリエル司教とその振る舞いに感化されたジャン、少女コゼットの養父でとことん悪人のテナルディエ、とことん堅物でしつこいジャベール刑事、そして、とことん美人のコゼット。

しかし、彼らの振る舞いは少しも大げさでなく、不自然でもありません。
この波乱の時代がうまくマスキングしているところもあるのでしょうが、これはやはり作者のヴィクトル・ユーゴーの類い稀なる作品構成によるところが大きいのでしょう。


それで、個人的に特に面白いと思ったのが、コゼットがかなりの美人でなければストーリーは進行しない、というところです。

表紙絵の少女がコゼットで、これは根っからの悪人である養父テナルディエの元で暮らしている8歳ごろの様子ですが、すでにもう美人の片鱗を見せています。

そのコゼットがジャンに助けられ、ジャンが新しい養父となって、ようやくまともな生活の中でささやかな幸福を享受しつつ成長していくのですが、彼女は歳をとるごとに、どんどん美人になっていくのです。

この本にはところどころに挿絵があるのですが、成長するたびに美人になっていくコゼットが描かれており、というかそんなに挿絵の総数は多くないのにコゼットの挿絵が何ページ分もある、ということは、コゼットがものすごく美しい女性であるのが作品的にとても重要なのだと改めて感じた次第です。

修道院から公園に散歩に出たジャンとコゼットを、青年マリウスが偶然見かけて、彼は一瞬でコゼットに心を奪われるのですが、それはコゼットが超美人だったからに他なりません。そして、このマリウスがこの作品の大団円には欠かせないのです。


この作品が名作なのは、構成が素晴しいというのはもちろんですが、それぞれの登場人物がすごく「濃い」「立っている」からでしょう。

私がこの本を読んでいて思ったのは、これは相当に演劇映えする作品だ、ということです。
歳を取ってもいつまでも渋くダンディなジャン・バルジャン、悪人の総天然色見本のテナルディエ、蛇のようにしつこいジャベール刑事、見る人を惹きつけて止まない美しいコゼット、それぞれが適した俳優によって演じられるのなら、その演劇はさぞ大入りとなることでしょう。
作品そのものの面白さと、「立った」キャラに観客はさぞ酔いしれることでしょう。


夢中になって読み終えて、名作には名作たる理由がある、時代を越えて読み継がれる理由がある、と今更ながら再認識した私なのでした。

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