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zoom RSS 100年前の映画を視聴 イントレランス #01387

<<   作成日時 : 2016/06/26 10:24   >>

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映画史を紐解くと、1890年代には写真技術の応用として映画が発明されていて、
それはたかだか数分程度のフィルムだったようです。

しかし、それからわずか約25年後となる1916年には約3時間もの映画がアメリカで公開されました。

それが、D・W・グリフィス監督の「イントレランス」です。

イントレランス 廉価版DVD IVC版(162分)
画像



イントレランス(intolerance)とは、「不寛容」という意味です。

この映画は、4つの時代(新バビロニア王朝の時代、キリストの時代、シャルル9世の時代、20世紀初期の時代)という、2,500年もの長き歴史について、それぞれの時代における「不寛容」な出来事と、それにまつわる悲劇を群像劇として表現したものです。


不寛容は、要は、個人や団体や世相のうち、自分の主張と違えるものについて「許さない」ということですが、それが行き過ぎになると「それらの存在すらも」許さなくなり、
そのことがやがて不可逆の争いとなって、戦争や虐殺等の大きな悲劇を生むのだ、ということを、この映画ではリアルに描写しています。


グリフィス監督は、この4つの時代の描写を、古い順に流していくのではなく、エピソードごとに4つの時代を次々に切り替えてシナリオを4つ同時に平行させながら進めていく、という手法を取っています。

この方法だと、展開が一旦途切れるので、登場人物への感情移入がしにくいかもしれません。

特にこの映画の場合は、エピソードの途中でも別の時代にシーンが変わることがあるので、慣れるまでは私も戸惑いを感じました。

しかし、この映画はそもそもが群像劇なので、許容できるものになっているのではないかとおもいます。


それで、この異種シナリオ同時並行進行手法は、実はクライマックスでかくもドラマチックに展開されるのです。

4つの時代のクライマックスがまるで走馬灯のようにとてつもない速度感で次々に切り替わり、それぞれが悲劇の絶頂にほぼ同時にたどり着く、という、
視聴者を息を飲ませぬほど釘付けにするような演出がこの映画では施されていました。

長い時間の映画を最後まで観た人へのご褒美みたいなものなのかもしれません。


それぞれのシーンを直列で流すだけでは決して得られない映画的興奮を、このグリフィス監督は100年前にもう実現してしまったのですから実に凄いです。映画の父と呼ばれるのは伊達ではありません。

ちなみに、4つの時代のシナリオのうち、どれか何かしらの救いはあるのかないのか…、
それはこれから視聴する方のための楽しみとしておきましょう。


4つの時代のうち、グリフィス監督の一番お気に入りはどれか、と聞かれれば、それは間違いなく新バビロニア王朝の時代と答えます。

首都バビロンの城壁と城内のセットが作られているのですが、それがやたらでかいのです。

バビロンの歴史的記述の再現をよりリアルに実現した結果だと思うのですが、
ビル5階、いや、10階分はあろうかという高ーーーーーーーーーーーーーい城壁に、グリフィス監督の本気を感じました。

というか、監督はもともと歴史マニアで、殊にバビロニアが好きなんだろうなー、と思わずにはいられないです。

もし、映画の予算が許せば、バビロニアの歴史1,200年とか、バベルの塔のこととかも映画に入れたかもしれないですね。
セットだけではなく、当時使われていたと思われる武具とか、攻城兵器などもこと細かに表現していて、絶対バビロニア好きだわこの監督、と思いました。


その反面で、キリストの時代とか、シャルル9世の時代のシナリオは若干省略が目立ちました。

アメリカはキリスト教の世界だし、キリストのエピソードを知らない人はいないだろう、ということからだろうと思うのですが、姦通した女性に民衆が石を投げるシーンでキリストが諫めるところとか、水をワインに変えるシーンなどはとことん簡略化しているので、元々の話を知らない人にとっては何の事やらとなりかねないとは思いました。


それでも4つの時代にグリフィス監督がこだわったのは、
歴史は、ずっと不寛容に晒されてきた、そのために悲劇が引き起こされ、数多の犠牲が出てしまった。
歴史は繰り返すのだ、ということを強調したかったからに他ならないと思います。

新バビロニア王朝の話と現代の話だけでは、さすがに論理の飛躍と受け取られるだろうという危惧からなのでしょう。

もちろん、監督は、歴史は繰り返すけども「それでいいのか? これからも悲劇を繰り返すのか?」ということを主張したかったに違いありません。

しかしながら…、彼の時代から21世紀の現代に至るまで、不寛容なことはずっとずっと続いてしまっていて、世界規模で憎しみの連鎖と争いの連鎖が天然色の3D映画みたいに(今だと4DXですか)、世界のあちこちで今も「上映」されています。



ちなみにこの映画、最初に上映したアメリカでは4シナリオ同時並行というスタイルが「難解」ということで、不評で、商業的に失敗してしまったとのことです。

まあ、確かに今観ても難解です。それと歴史に全く興味がない人には退屈極まりないでしょう。
しかし、グリフィス監督は、貧乏ながらも高い教養を身につけていたということですから、
この映画を観ることによって得られるものはとても多い、と私は感じました。


そうそう、このイントレランスIVC版の音楽ですが、オリジナル作品はなく、既存のクラシック曲をカットせずに、1曲全部流し通したら次の曲を流すというスタイルが取られています。

そのため、場面に合わない曲もあったりするので、劇伴のクオリティに拘るひとには受け入れられないかもです。
しかし、場面にぴったり合いすぎた音楽は窮屈なときもあるので、たまにはこういう緩いBGMもありなのかもしれないと思ったりしました。






Hi! VEVO Vol.4

今回は、こちらのKAWAII感じのMVを。




一部、日本に対する安易なステレオタイプな差別ではないかとの批判もあるようです。
MVを観てみたら、バックダンサーのロボット風な無表情な様子とかが、批判者にひっかかりそうではあります。

んー、でも、日本人である私が観るかぎりは…、「別にいいんじゃね」って感じです。少なくとも悪意は感じなかったです。
彼女自身は親日らしいですし。不寛容すぎるのはよくないってことで。







ニコニコ動画のリンク



うむ。




コミカルだけど、壁画ラウンドの雰囲気はよかった。パズル自体も面白かったなぁ。



たまにはPOMジュースでも飲むか。

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